失敗しない弁護士の選び方

1.インターネットの情報

インターネットで色々と調べられる昨今、「相続に強い弁護士を探したい」「相続に強い弁護士のランキングを知りたい」と思われる方も少なくはありません。ですが、インターネットの情報を見るだけでは、本当に相続に強い弁護士かどうかを判断することは難しいのが現状です。何故なら、相続に関係する問題は多岐にわたり、解決の実績数のみならず取り扱ったことがある問題の内容によっても経験値が異なるため、弁護士の能力を数値化することは不可能だからです。また、広告費をより多くかけた事務所がランキングのトップに表示されることもあります。
ですので、ご相談にお越しいただき、ご自身の目でしっかりと見極めることが必要です。

2.相続に強い弁護士の選び方のポイント

①相続の実績や知識が豊富か

弁護士はそれぞれ得意分野があり、扱った実績数が少なかったり得意分野ではないこともあります。また、相続問題は多岐にわたるため、実績数が多くても、ご自身の問題とは全く異なる事件しか取り扱ったことがない場合もあります。
相続問題に注力しているか否かは、弁護士の経験年数や相続問題の取り扱い件数がどのくらいか、どのような相続案件を取り扱ったことがあるかを確認してみましょう。

②じっくり話を聞いてくれるか

お話をしっかりとお聞きすることが、問題を的確に把握することや、どのような解決を希望されているのか、何を重視しているのかの理解に繋がり、お気持ちに寄り添ったアドバイスや解決方法の提示が出来るようになります。
弁護士がヒアリングの時間を十分に取ってくれなかったり、話を途中で遮って説明に入ろうとすると、理解をしてもらっていないのではないかというご不安を抱いたり、結果に納得がいかないこともあります。
ご相談をお聞きする時間を十分にとって、親身になって話を聞いてくれる弁護士を選びましょう。

③メリットだけでなくデメリットも分かりやすく説明をしてくれるか

相続や法律の問題は大変難しく専門用語も多い分野です。分かりやすい言葉でかみ砕いて説明をしてくれなければ、ご自身の状況を適切に判断することも難しくなります。他の事務所に相談に行かれた方から「専門用語が沢山出てきてよく分からなかった」「叱られて怖かった」「分からないと説明を求めたら不機嫌そうにされた」といった声をお聞きすることもあります。
また、相続問題では、法律に従って判断した結論にはなかなか納得できないこともあるでしょう。幾ら兄弟が多額の贈与を受けていたとしても、相続開始から10年以上前に行われたものであれば、考慮しないと言われても納得しがたいのではないでしょうか。それでも、希望通りの結果にならないことをお伝えせずに、良いことばかりをお伝えして事件を受任する弁護士が良い弁護士であるとは言えません。
相談者の希望をしっかりお聞きしたうえで、その希望を実現するための方法や、実現できるかどうかを分かりやすく説明する弁護士を選ぶ必要があります。

④弁護士費用が明確か

弁護士にご相談・ご依頼頂くにあたり、最も不安に感じていらっしゃるのは弁護士費用かもしれません。中には、内訳等を一切説明しないままに、委任契約書も締結せずに口頭で「〇〇万円かかります」と説明される弁護士も残念ながらいらっしゃるようです。
折角頼んだ弁護士との間で弁護士費用についてのトラブルが起きないようにするためにも、報酬規程が定められており、明確な見積もりを提示して丁寧に説明をしてくれる事務所を選びましょう。

⑤司法書士・税理士等の専門家と提携しているか

相続は弁護士だけでなく、司法書士や税理士など、様々な分野の専門家が関与する問題です。弁護士がこれらの士業と提携していれば、弁護士を経由してワンストップサービスを受けることができます。

 

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